シチリアを代表する生産者COSコスのオーナーの一人、ジュストの姪っ子であるアリアンナ・オッキピンティは、
ミラノの醸造学校卒業後、生まれ故郷であるヴィットーリアに2haの畑を購入し、2004ヴィンテージからワイン生産を始めます。
現在は13haの畑から約5万本のワインを生産。
赤ワイン用に、ヴィットーリアに起源を持つといわれているネロ・ダーヴォラとフラッパートを、
白ワイン用にはアルバネッロとジビッボを栽培しています。
大地の声に耳を傾け、人間のエゴによってそれを極端に歪めることなく、そこから賜ったブドウを醸したいと考える彼女は、
畑では無施肥による有機栽培を実践し、防除対策としては年2回の硫黄散布のみを行います。
セラーでは、畑でのアプローチ同様の考えから、野生酵母で温度管理を行わず醗酵を行い、二酸化硫黄はボトリング時に若干添加するのみ。
ノンフィルター、無清澄でボトリング。
ブドウ畑以外に16haのオリーブ畑も所有、一部の樹は樹齢100年を優に超えます。
彼女のワインづくりに掛ける思いは、その土地(自分の畑)の個性をワインに表現する事であり、それはすなわち人が何かをしたという痕跡をどこまで
消す事が出来るか(もちろんワインは人がつくるものなので、人の痕跡がないワインは存在しませんが)、極端な言い方をすれば、自分がつくったワイン
の中から自分という存在を消し去ることによって、そこに残るのは「その土地の個性」であるという極論なのですが、
そのワインの中に自分が現れてしまっては、彼女にとっては非常に不本意なのだそう。
3,300円[税抜き]
2019年 |
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