DETAIL
偉大な生産者ヒードラーが復活
【生産者】ルードヴィッヒ・ヒードラー
【生産地】オーストリア/カンブタール
【タイプ】赤ワイン
【品種】ツヴァイゲルト
【Alc.】12.5%
【容量】750ml
2014ヴィンテージ以来、入荷が中断されていたオーストリーの素晴らしい生産者ヒードラー!
オーストリーは、ブルゴーニュと並んで世界で最も「テロワール」概念の発達した地であり、自然環境に配慮した農法に対する関心の非常に高い国です。
当然、そういった農法によるブドウの栽培について熱く語る造り手が多くいますが、19世紀以来グリューナー・ヴェルトリーナーの銘醸地として知られるカンプタールに4代続くヒードラーの当主、 ルードヴィッヒ・ヒードラーほどワインのキャラクターと質に対するテロワールの重要性と、土壌に対する生態学的メカニズムを科学的に理解し、論理的な思考の上にそれを実践している造り手は稀有といえます。
ラベルにもあるシンボルのフクロウは彼らの信条である、自然と科学のバランスとワインと文化の融合を象徴する意味合いを持っています。
30haの畑を所有し、年間22万本を生産しているヒードラーのワイン造りは畑やブドウの持つ力を最大限活用し、除草剤や殺虫剤は100%使用せず、テロワールの持つ本来のポテンシャルを活かしたワイン造りを徹底しています。
畑でのビオディナミ農法は当然として、2005年より全てのワインを自発的発酵に切り替えられた農法、醸造から作られる土壌違いの4つの畑で作られる彼のリースリングは、 各畑のテロワールの個性の違いを見事にその味わいに反映し、同じレスの土壌で作られる6種のグリューナー・ヴェルトリーナーは、 摘み取りの時期やブドウの熟度に最も適合する醸造方法を選ぶことで、樽風味やMLFといった外的力を一切借りることなく、オーストリアを代表する同品種の様々な表情とポテンシャルを引き出すことに成功しています。
現当主であるルードヴィッヒはこう語ります。
「想像力、忍耐力、職人技と細部へのこだわりを大切にしてワイン造りを行ってきました。私たちは時代を超えて、個性的かつその起源を物語るワインを造り出しているのです」
一過性の流行りに囚われない普遍的で親しみやすいオーストリーワインを目指している新ヒードラーに、注目です。
※ラベルのフクロウは、ランゲンローイスの伝統的なシンボルとされています。古くから、知恵、静けさ、不変性の象徴であり、目に見えるものを超えた隠された世界を開いてくれるものです。
【このワインについて】
1922年、オーストリアのブドウ栽培者であるフリードリッヒ・ツヴァイゲルトが、ブラウフレンキッシュとサンクトラウレントを交配してこの品種を生み出しました。
ランゲンローイスにはツヴァイゲルト最古のブドウの樹が残っており、早くから栽培に成功していました。
10月中旬に手摘みで収穫。
小さな開放式発酵槽で2週間発酵させ、その後ゆっくりと優しく圧搾し、オーク樽で最終的な醗酵を行います。
マロラクティック発酵を行った後、樽で16ヶ月間澱の上で熟成させ、2021年4月の上弦の月の時期にボトリング。
フレッシュなチェリー、プラム、ザクロと言った果実のニュアンスに加え、クミン、フェンネルシードのスパイシーな香りが加わります。
滑らかでジューシーな味わいで、豊かなエキス、上質なスパイス、きめ細やかで繊細なタンニン、芯の部分に詰まった赤いベリーがあり、長い余韻を感じることが出来ます。
10年以上熟成させることが出来、軽く冷やして約16〜18度ほどで飲むことをお勧めします。