DETAIL
畑は目が細かく、強い粘土質土壌で長熟なワインに仕上がる
【生産者】トニー・ボールナール
【生産地】フランス/ジュラ/ピュピラン
【タイプ】赤ワイン
【品種】トゥルソー
【Alc.】(2019VT)13.8%、(2020VT)13.7%
【容量】750ml
【このワインについて】
区画名はLaBidode(ラ・ビドード)で、日照量の多い南向きの傾斜面に位置する!
ワイン名はフランス語で「用心棒」という意味だが、畑は目が細かく、強い粘土質土壌で長熟なワインに仕上がるので、Garde(長期熟成)Corps(ワインのボディ)という意味を掛けている!
【2019VTは】
2019 年は、ブドウが早熟で遅霜と猛暑に見舞われた年だった。
トニー曰く、この年は収量が低くブドウにパワーがあったので飲み頃が来るまでカーヴで 3 年瓶熟させた。
出来上がったワインはル・ガルド・コーらしい力強さと 3 年の熟成を経てこなれたタンニン、さらにアルコールに隠れていたミネラルが上がり、バランスの取れた飲みごたえのあるワインに仕上がっている!
今飲んでも十分に美味しいが、これからさらに 10 年、20 年は寝かせられる逸品だ!
色合いは濁りのあるこげ茶がかった深いルビー色。
ドライイチジク、アーモンド、メントール、漢方薬の香り。
ワインは力強くかつこなれた果実味にはっきりとしたストラクチャーがあり、塩気のあるタイトなミネラル、重心の低い酸、キメの細かいタンニンの収斂味が長く余韻に続く!
SO2無添加!ノンフィルター!
【2020VTは】
2020 年は、ドメーヌ史上かつてないほどブドウが早熟の年だった。
トニー曰く、キャラクターは 2019 年に似ているが、超早熟でありながらも酸が落ちる前のタイミングでの収穫に成功したため、力強さがありながらも絶妙なバランスが取れたワインに仕上がった。
ワインは 2019 年よりも味わいが少し硬いが長熟を予感させる力強さがあり、2019 年同様にあと 10 年は軽く寝かせられるポテンシャルの高いワインだ!
色合いは濁りのある褐色がかったルビー色。
イチジク、バラの花弁、甘草、海苔の香り。
ワインはスマートかつ果実味が染み入るようにしなやかで力強く、筋肉質で塩気のある凝縮したミネラル、繊細なタンニンの収斂味が上品な骨格を形成する!
SO2無添加!ノンフィルター!
【フィリップ・ボールナールについて】
フィリップ・ボールナールは1975年、ピュピランのワイン農協で醸造を担当。
1988年に農協の醸造責任者を辞めブドウ農家一本に専念することに。
2005年にはドメーヌ立ち上げ、現在は、12.5haのブドウ畑で自らのワインを仕込み生計を立てています。
また、2012年から少しずつだがビオディナミを畑の栽培に取り入れている。
2010年、2012年、2013年とブドウの不作が続き、ますますワインの確保が難しくなっているフィリップのワイン。
一方で、彼はサービス精神旺盛な面があり、訪問客が来るたびに数の少ないワインも平気でポンポン開けてしまう...。
フィリップは毎年計200〜300本くらいを自分用にストックしているそうで、本来であれば各ワイン200本ずつは確保し、 毎年の変化を見ていきたいようですが、販売優先を考えるとなかなか実現が難しいようです。