カリフォルニアのアーバンワイナリーの先駆者|2022VTでは初めてオレンジ・マスカットをブレンド
【生産者】クリス・ブロックウェイ
【生産地】アメリカ/カリフォルニア
【タイプ】白ワイン
【品種】ピクプール26%、クレレット22%、オレンジ・マスカット22%、マルサンヌ15%、ルーサンヌ10%、シャルドネ5%
【容量】750ml
【2022VTは】
過去造られたラブ ホワイトの中でも最も興味深く複雑なワイン。
当初良く造られたマルサンヌとルーサンヌのローヌブレンドから何年もかけて進化し、今年は初めてオレンジ・マスカットをブレンドさせた。
カリフォルニアはオレンジ・マスカットが栽培されている数少ない場所のひとつで、甘口スタイルのワインがよく造られている。
オーナーのクリスは、オレンジ・マスカットがワインにもたらす美しいアロマとチャーミングなテクスチャーが大好きで、更に今年はウィンドミル・ヴィンヤードのピクプールがより多く使用され、ブレンドに新たな明るさをもたらした。
すべての白ブドウは、ワイナリーに到着すると軽く足で圧搾される。
これは2つの理由から重要で、短いスキンコンタクトがワインに与える複雑さが好ましいのと、足踏みをすることで房がばらばらになり、すべてをプレス機にうまく収められる為。
優しくプレスした後、バリックの古樽に入れられ、ごく一部はステンレスタンクで6ヶ月間発酵熟成させる。
ほんのり濁りのある綺麗なレモンイエロー外観。
花梨、文旦、ユーカリの爽やかな香りに黄色い花の華やかな香りが膨らみます。
味わいはグレープフルーツ、ライム、レモンピールやオレンジピールの砂糖漬けに丸みのある輪郭を感じるが、 余韻に文旦に似たほろ苦さとしっかりした酸で全体を引き締めています。
少ししっかり目に冷やしてキリっとさせて楽しみたい華やかなワインです。
【ブロック・セラーズについて】
オーナーのクリス・ブロックウェイは、生まれ育ったネブラスカ州のオマハ、その後移住したシアトル、ロサンゼルスを経て、バークレーを本拠地としています。
ネブラスカ大学を卒業後、市内のレストランで働き始め、その後、太平洋岸北西部に移り住み、そこでワインに興味を持つようになりました。
友人が「ワインの造り方を学ぶべきだ」と冗談を言ったのをきっかけに、荷物をまとめてカリフォルニア大学デービス校のワイン醸造コースに入学しました。
その後、カリフォルニア州立大学フレズノ校に移りましたが、フレズノ校にはワイナリーが併設されており、ここで彼は「(余計な器具や薬剤など)使わないものは、全部使わない」というほどのエキスパートになっていました。
学業を終えた彼は、すぐにJCセラーズに就職。
JCセラーズは一般的なワイナリーとは異なっており、ここで様々な経験を積みました。
それと同時に、サンフランシスコ初の自然派ワインバー「テロワール」に出入りするようになり、多様なナチュラルワインを経験するようになります。
そんな彼にとって、自分の好きなワインで色々と実験をしてみたいと考えるようなったのは、自然な事でした。
そして、更なる経験を経て独立し、Broc Cellarsが誕生しました。
彼のカーヴは2つのスペースから構成されています。
1つは複数のステンレスタンク、コンクリートタンク、木製の大樽で埋められたカーヴ、もう1つはバリックと卵型のコンクリートタンクが配置されたカーヴです。
発酵はすべて天然酵母で行い、ほとんどの場合、亜硫酸を使用していませんが、ワインの状態によって必要であれば、ワインに完全に馴染むようにするため、瓶詰めの4週間ほど前に極少量を加えます。
印象的なラベルのデザインはカリフォルニア在住の女性アーティスト、
マルタ・エリス・ヨハンセンの作品です。
主に、インクペンや木炭、黒鉛、色鉛筆などを使ってシンプルな作品を仕上げています。
彼女に強い影響を与えた実母は、ウィレム・デ・クーニング、ジョン・ケージ、マース・カニングハム、そして彼女のゴッドマザーであるM.C.リチャーズなど、ブラック・マウンテン・カレッジ出身の重要人物と関わっており、 彼女は彼らの価値観と信念を受け継ぎ、素晴らしい作品を生み出しています。