カリフォルニアのアーバンワイナリーの先駆者|彼らがカベルネ・フランに求めるスタイルを現したキュヴェ
【生産者】クリス・ブロックウェイ
【生産地】アメリカ/カリフォルニア
【タイプ】赤ワイン
【品種】カベルネ・フラン
【Alc.】13.5%
【容量】750ml
【このワインについて】
フレッシュで軽く、冷やしても飲みやすい。
彼らがカベルネ・フランに求めるスタイルを現したキュヴェ名になっています。
サンタ・バーバラ・カウンティにあるハッピー・キャニオン地区のサンタ・イネズ・ヴィンヤードに植えられたカベルネ・フラン。
2010年から造られていますが、当時からカベルネ・フランを全房で発酵させ、葡萄の持つ明るくフレッシュな特徴を活かしたワインを造るようにしました。
当時、このようなスタイルは一般的ではなくあくまでも実験でしたが、この爽やかなスタイルを気に入り、今でも造り続けています。
全房で10日間コンクリートタンクで発酵後、別の容器で足を使って攪拌を行い、その後軽くプレスして再度コンクリートに戻し、9ヶ月間熟成。
この区画は、日中は暖かいのにも関わらず、夜間は大幅に気温が下がり、冷却が進む特殊な区画で、葡萄の自然な酸味と新鮮さを保つことができます。
土壌は壌土と粘土質のロームに、さまざまなチャートが混ざった蛇紋岩土壌に植えられています。
【ブロック・セラーズについて】
オーナーのクリス・ブロックウェイは、生まれ育ったネブラスカ州のオマハ、その後移住したシアトル、ロサンゼルスを経て、バークレーを本拠地としています。
ネブラスカ大学を卒業後、市内のレストランで働き始め、その後、太平洋岸北西部に移り住み、そこでワインに興味を持つようになりました。
友人が「ワインの造り方を学ぶべきだ」と冗談を言ったのをきっかけに、荷物をまとめてカリフォルニア大学デービス校のワイン醸造コースに入学しました。
その後、カリフォルニア州立大学フレズノ校に移りましたが、フレズノ校にはワイナリーが併設されており、ここで彼は「(余計な器具や薬剤など)使わないものは、全部使わない」というほどのエキスパートになっていました。
学業を終えた彼は、すぐにJCセラーズに就職。
JCセラーズは一般的なワイナリーとは異なっており、ここで様々な経験を積みました。
それと同時に、サンフランシスコ初の自然派ワインバー「テロワール」に出入りするようになり、多様なナチュラルワインを経験するようになります。
そんな彼にとって、自分の好きなワインで色々と実験をしてみたいと考えるようなったのは、自然な事でした。
そして、更なる経験を経て独立し、Broc Cellarsが誕生しました。
彼のカーヴは2つのスペースから構成されています。
1つは複数のステンレスタンク、コンクリートタンク、木製の大樽で埋められたカーヴ、もう1つはバリックと卵型のコンクリートタンクが配置されたカーヴです。
発酵はすべて天然酵母で行い、ほとんどの場合、亜硫酸を使用していませんが、ワインの状態によって必要であれば、ワインに完全に馴染むようにするため、瓶詰めの4週間ほど前に極少量を加えます。
印象的なラベルのデザインはカリフォルニア在住の女性アーティスト、
マルタ・エリス・ヨハンセンの作品です。
主に、インクペンや木炭、黒鉛、色鉛筆などを使ってシンプルな作品を仕上げています。
彼女に強い影響を与えた実母は、ウィレム・デ・クーニング、ジョン・ケージ、マース・カニングハム、そして彼女のゴッドマザーであるM.C.リチャーズなど、ブラック・マウンテン・カレッジ出身の重要人物と関わっており、 彼女は彼らの価値観と信念を受け継ぎ、素晴らしい作品を生み出しています。